個別取引の振り返り
手仕舞いした過去の取引について、問題点や改善点を振り返ります。
取引概要
今回の振り返り対象は以下となります。今回は特にひどいトレードです。
8031 三井物産
2022-07-05 信用売 2,933@200
2022-07-06 信用売 2,773.5@200
2022-07-15 信用売 2,804@200
2022-08-19 返済買 3,127@600
最終損益額:-174,100
最終損益率:-10.23%
※税金、手数料等は考慮していません。
空売り失敗の取引です。7/5から売りポジションを持ち、その後7/6と7/15に追加で空売りを仕掛けています。8/19に損切りで終わりました。ナンピン売りにより被害が拡大し、最終的に大きな損失を出す結果となりました。
この取引のチャートは以下となります。
戦略確認
取引開始当時の計画を確認します。チャートはエントリー当時まで巻き戻したものを掲載しています。
日足チャート
移動平均線(5, 25, 75, 100, 200)、ボリンジャーバンド(±2σ)、MACD、RSI
週足チャート
移動平均線(13, 26, 52)、ボリンジャーバンド(±2σ)、MACD、RSI
取引計画
この取引は事前に計画せず、雰囲気で取引しました。目標価格や損切価格を考えず、思いつきのトレードです。大いに反省すべきです。
一応、当時の思いを振り返ると下記のような考えでした。
三井物産の株価は6月中頃から月末にかけて大きく下落している。トレンド継続を予想し、空売りを行う。さらにサハリン2接収のニュースが飛び込んできた。悪材料視され、株価はさらに下落している。ナンピン売りを仕掛けるべきだ。
サハリン2のニュースは取引を仕掛けた時にたまたま発表されたラッキーパンチです。一時的に強く下落し、含み益が発生しました。しかしその後は結果を見れば明らな通り、失敗トレードです。まさに底値で空売りを仕掛けています。
評価
この取引について評価します。
計画に対する評価
非常に悪い。
事前計画無く取引すべきでない。損切価格を決めていないことで損切りできず、結果として被害を拡大させた。また、材料への対応も反省すべきである。ニュースが出た当時「下がるはずだ。絶対に下がる。よし、ナンピン売りだ!」と安直に行動した記憶がある。ロクに自分で評価できない材料に対する思い込み、さらにナンピン売りという行為、あまりに危険極まりない。
手仕舞いに対する評価
非常に悪い。
損切価格を計画していないことは論外であるが、その後のケアもできていない。一番注目すべきは8/2の決算跨ぎ(場中決算)と考える。決算当日の心境は「既に大きな含み損を抱えており、切るに切れない。無計画な決算跨ぎは絶対にNGとわかっているが・・・含み損を帳消しするにはネガティブサプライズに賭けるしかない!」というもの。最悪である。二度としてはいけない。
さらにもう一つ悪い行動がある。偶然にも決算跨ぎの賭けに勝ち、含み損が減ったことで気が大きくなりポジションを切らずにキープしてしまった。当時は「決算跨ぎに勝ったのだから、このまま行けば含み損はすぐに解消される」と根拠のない確信を持ってしまった。数日経過後、値動きが芳しくないと感じたときには決算日よりはるかに膨れ上がった含み損を抱えていた。あまりに無計画である。
損切りのシナリオは絶対に考えておくべきである。トレードを開始したその時点で、そのトレードにおける最大損失は決まっているべきである。